私が雨漏り専門業者になった理由

【ハウスダストとアレルギー性鼻炎に悩まされた幼少期】

子供の頃、長年アレルギー性鼻炎とハウスダストに悩まされていました。
当時過ごした家は結構なボロボロの借家で・・・カビや湿気が酷く、雨漏りも当たり前にするような家でした。
台風や大雨の時には、毎回のように天井から雨漏りしてくるのでバケツや洗面器を並べて雨をうけていました。
雨漏りするなんて事は、当たり前の事だと思っていたので小学生の同級生の子に何気なしに台風の時に雨漏りする話をしたら
「えっ?雨漏りなんてうちしないよ?」「雨漏りするって家がボロいんじゃない」と皆んなが口を揃えて言うので うちの家がただおかしいんだということに気付きました(笑)
薄々わかっていたのですが、貧乏なことにも気づきました(笑)
それ以来、雨漏りする度にバケツを並べるのも嫌でしたし、友達の家は雨漏りしないんだと思うと、とても憂鬱で・・・
雨漏りしない友達の綺麗な家が羨ましくて何度も新しい家に住みたいと思ったものです(笑)
雨漏りするせいか、なんか部屋の中がたまにカビ臭かったり、ダニやノミも発生していたのかハウスダストが凄くて、年中とにかく鼻水とくしゃみが止まらなくてティッシュ1ケースなんて一週間もあれば余裕で使い切っていました。
ティッシュの年間消費量は凄いことになっていたと思います。
雨漏りが身体に悪影響を及ぼす事を身を持って知りました(汗)
そんな長年悩まされ続けた、アレルギー性鼻炎も、実家を離れて暮らし始めた途端嘘みたいに症状が全く出なくなり、自然と回復しました。

【雨漏りの再発!!働いていたリフォーム会社で雨漏りを治せなかった】

社会人になってからは、住宅のリフォーム会社で長年働いていました。
たまに雨漏り修理の依頼も受ける事があって、自分も担当して年に数十件ほどは工事を行っていました。
その中で特に驚き、鮮明に記憶に残っている出来事があるのですが、それは、ご相談いただいたお客様のお宅がまだ新築だったということです。
当時の私は、雨漏りに対する知識も経験も乏しく、雨漏りする=築年数が経った古い家とぐらいにしか認識していませんでした。
まさか、新築で雨漏りするなんて夢にも思っていませんでした。
新築のお客様からの依頼内容は、家を建てた工務店さんや、関連会社の方が何度も見にやってきて修理はしているけど、雨漏りがいっこうに治らない・・・・
だからなんとか雨漏りを治してほしいとの事でした。
お客様からの要望にお応えすべく、家のあらゆる箇所を点検させて貰いました。
屋根に上って瓦をはぐって見たり、屋根裏も入って隅々まで点検しました。
しかし、雨漏りの原因は結局分かりませんでした。
私だけでは雨漏りの原因が特定出来ないと思い、当時の上司を連れて行ったりもしましたが結局分からず終いで終わるしかありませんでした。
お客様のとても残念そうな表情は今も忘れることはできません・・・

【雨漏りがもたらした意識の変化】

そして、この事がきっかけで雨漏りに対する関心が一気に高まり、住宅関連の本を読み漁ったり、色んな人に聞き知識を得ようとしましたが、周りに居る人間の誰もが、表面上の浅い知識しかもっておらず、みんな口を揃えて 「雨漏りを見つけるのは難しいからなあ」っと半ば諦めた感じでした。
住宅リフォームの会社で、雨漏り修理の宣伝広告もしているのに、いざという時に何も出来ない・・・汗
雨漏りの原因は分かりません・・・
たぶん・・・おそらく・・・ここを治せば・・・(保証は出来ません)
中途半端な判断でリフォームを何度も繰り返して(高額です)
お客様の負担を全く気にしない、何度クレームがあっても逃げの口実ばかり考えて解決策を模索しない。
雨漏りは原因を見つけるのは難しいからっと言って逃げてばかりで、無責任な対応そもそも『雨漏りは分からなくても仕方ない』といったような考えが、リフォーム業界で蔓延してる事実にショックを受け、不信感も積もりに積もった結果その会社は退職しました。

【独立開業・雨漏り診断士資格取得】

会社を退職した後には個人事業主として独立して8年間ほどいろんなリフォーム工事を請け負いながら生計を立てていました。
屋根工事や雨漏り修理も行っていましたが、やはり雨漏りの原因を特定するのは非常に難しく・・・
自身で行った工事後も、また雨漏りが再発して何度もお客様からクレームの電話があって、また再調査、工事のやり直しそれでも雨漏りは止まらず・・・
(最終的には無事に解決しています)
私自身もいつの間にか諦めかけていました。
『絶対に雨漏りから逃げちゃダメだ!!』とそう自分に強く言い聞かせて、雨漏りの事をネットで必死になって調べてたら『雨漏り診断士』という専門の資格があることを知り、これだ!!と思って、すぐに願書を提出し資格試験を受ける事にしました。
協会から後日に届いた教本で雨漏りの試験勉強をしました。
雨漏り調査における考え方や、屋根、外壁、防水工事、の種類内部の二次防水に関することなど、様々な分野から出題されるため覚えることは少し多かったのですが、難なく雨漏り診断士の試験には無事合格することが出来ました。 それで自信を取り戻した私は(とても浅はかですが)本格的に雨漏り修理を手掛けようと思い立ちすぐに『雨漏り専門サイト』を立ち上げ、雨漏りでお困りのお客様に向けたサービスを開始しました。

【はじめての雨漏り調査・失敗!!】

とても有難いことに、専門サイトを立ち上げてからすぐに雨漏り調査のご依頼がありました。
しかし、その依頼内容は・・・
今思っても、かなり高い難易度の雨漏り案件で、物件の規模も大きく雨漏り診断士の資格を持って、意気揚々と調子に乗っていた、私の伸びた鼻を見事にへし折る結果となります。
その雨漏りしている現場は、なんと、あのおかめ納豆さんの工場だったのです。
工場はめちゃくちゃデカく現地に着いてすぐに圧倒されてしまいました・・・調査を行う前から不安な気持ちでいっぱいでした。
依頼内容としては、製造工場の中で雨漏りが発生していて、納豆の製造ライン上で雨が滴り落ちると非常にまずいので、なんとか雨漏りを止めて欲しいとの事でした。
雨漏りの原因があると思わしき屋上は、金属製の壁が大きく目の前にそびえ立ちそれも全体が厚く装甲され、何十メートルも連なっていて、自分の行く手を阻むかのように外周を塞いでいます。
その壁からは、無数の金属のダクトや電気配管等が出入りしており、屋上全体がまるで要塞のようでその光景に一瞬でパニックに陥りそうになるも、何とか気を持ち直して雨漏りの原因を探るのですが・・・全く歯が立ちません。
散水試験も何度も繰り返すが一向に雨漏りは再現されません。
『雨漏り診断士』の資格なんて、所詮は机上の空論と思い知らされました。(基本知識としては役に立ちますが) とにかく必死になって何日も通い、雨漏り原因を見つけようと挑戦しますが・・・結果、見つけれずそんな中、5日ぐらい通ったある日に、ふと一つの作戦を思いつきました。
『雨水が侵入する可能性があると思わしき箇所の、隙間や穴を全部埋めてしまったら良いんじゃないか?』注:絶対してはいけません
その作戦を工場の担当者様に伝えて許可をいただいたので早速作業に取りかかりました。
そして工事に取り掛かってすぐに奇跡が起きます。
古くなったコーキングを撤去していってたら急に水が溢れ出してきました。
『あれこれはもしや?』と思い作業を進めていくと不自然に一部分だけ、錆びた箇所を発見しました。その錆びた箇所の周りのコーキングを全部撤去したら確実にそこに雨水が溜まっていたという形跡が出てきました。
その時は、何故そこだけが腐食して、雨漏り要因となっていたのかという事が理解できて無かったのですが、逆に詰めたらいけない事を肌で感じ取り、すぐさま作戦を中止してその痛んだところだけ補修をして、無事解決する事が出来ました。
本当たまたま運が良く結果オーライになっただけで、全部コーキングで詰めてたら間違い無くもっと雨漏りは悪化していました。
注:ありとあらゆる隙間を埋める事は絶対にしてはいけません。悪化する恐れがあります。
この事件の後すぐに『雨漏り専門サイト』を閉鎖しました。

【雨漏りのプロを目指す】

自分の実力不足を痛感し、再出発を図ろうとしていろいろ模索していましたがまた『雨漏り専門業者』になるまでには至らず・・・結果雨漏り修理にかなりの苦手意識を持ってしまいました。
そんな中でも、おかめ納豆の担当者の方に凄く喜んで頂けて感謝された事が純粋にとても嬉しかったですし、また自分みたいな人間でも大手工務店や設計した事務所がサジを投げた事を無事解決できるという事を知ったことで(たまたまですが)
今までに無いやり甲斐を感じ、またこの仕事に大きな魅力を感じを目指そうと思うキッカケになります。
真剣に雨漏りのプロ(それ以来、感謝の意を込め、納豆はおかめ納豆しか食べていません)専門サイトを閉じてからは、またしばらく雨漏り修理からは離れていたのですが、自社の法人化に伴って、雨漏り専門の会社をスタートさせました。
会社をはじめるにあたって、ご縁をいただいた奈良の『森建築板金工業』さんで雨漏り調査の正しいやり方や、板金部材の雨仕舞いの仕組み、雨漏り修理の施工方法など、いろいろな事を教わりました。
また本場の土地で修行させてもらったからこそ見違えるほどスキルアップ出来たと思います。
社長の森さんの協力が無ければ、今の私はありません。

【雨漏りのプロ共通の意識】

私共の会社の鉄の掟として、雨漏りの調査はどこよりも徹底的にやる雨漏り原因を確実に特定してからしか工事を行わないとしています。
実は、雨漏りが起こりえる箇所は建物の至るとこに無数にあります。
瓦屋根、屋上防水、外壁、板金部材、サッシガラス周り、時には、配管、電気配線などから正直、自社だけでは修理出来ないところがいくつもあります。
そのため、全ての雨漏りの情報を共有し、間違いない雨漏り修理を行うべく職人のネットワーク・グループ化してやっております。
あ・うん の呼吸で分かってくれる、本当に信頼できる職人さんが居るから確実な雨漏り修理が行えています。
どんなに難しい問題が起きても、いろいろ試行錯誤して、意見を言い合って、診断士、職人の皆んなで一緒になって雨漏りの問題解決に取り組む事が出来ているのは、みんなが『雨漏りという問題に真剣に取り組んでいるプロ』だからやれている事で周りに共通の意識を持った人間が居るからこそ雨漏り専門業者になれている事に心から感謝しています。
私は今お客様の大切な家を任せられる事が何よりも嬉しいです。
雨漏りが治らない、雨漏りする時の憂鬱な気分、お客様が抱える大きなストレスは、誰よりも自分が理解できると思っていますし、雨漏り修理にかける思いは他の業者に絶対負けないと自負しています!!
建築資材もこれから、どんどん新しい物に代わっていきます。
近年の異常気象で雨漏りの件数も増え、難解なケースもまた増える事でしょう。
これからも、自分の力を過信せず、お客様のために努力し続ける事をお約束します。
止まらない雨はありません、止まない雨漏りもありません。お客様の憂鬱な気持ちが 1 日でも早く晴れますうに